インタビュー – 「あいのりレスラー」崔領二は剣道をやっていた!!

更新日: 2011/3/6

「あいのりレスラー」崔領二は剣道をやっていた!!

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プロレスリング・ZERO-ONE「あいのりレスラー」崔 領二(さい りょうじ)

剣道は弱かった。
しかし、学んだものは大きかった。
剣道を始め、海外留学、プロレスデビュー、
そして病気による長期欠場
奇跡の復活
プロレスデビュー10周年の崔 領二選手は
剣道から何を学び
今に役立てているのかを語る!

剣道を思い出しながら語る
剣道を思い出しながら語る

__お忙しいところ、インタビューを受けていただきまして、ありがとうございます!よろしくお願いします!
崔:よろしくお願いします!
__まず、剣道を始めたキッカケから教えて下さい。
崔:親に勧められ、強制的に(笑)。大阪の淡路剣友会で小学校の1年生から中学3年までやりました。
__やってみてどうでしたか??
崔:いや~ 先生が厳しかったですよ。右田善方先生に教わったのですが、厳しい先生でしたね(笑)。
__そうでしたか(笑)。稽古はどうでしたか?
崔:こういう冬の時期は特に辛かったし、道着も薄いのを1年中着てたんですよ。寒かったな(笑)
__ずばり、剣道は強かったですか?
崔:それが、全然強くなかったんですよ。「負け癖」が付いてしまうくらい弱かったですね。
__そうなんですか!予想外です。運動神経は良いですよね?
崔:う~ん、普通でしたね(笑)。まぁちょっと良いくらいですよ。ただ力は強かったと思いますね。でかいヤツでもすっ飛ばしたりしてましたから。剣道では役に立たなかったかな(笑)。
__剣道の試合では、どうでしたか?
崔:レギュラーという感じではなかったですね。大阪府の大会で2位になったことがありますね。補欠だったのですが、突然出場命令が出て。
__そうなんですか。
崔:小学生の時は、「ただやっていた」という感じでしたね。剣道に対しての考え方が変わったのは、中学2年生の時です。
__何か、キッカケがあったんですか?
崔:ある大会の個人戦で、1つ年下のヤツに負けたんですよ。オレは、当時からガタイが良かったんですけど、そいつはチビで、しかも年下。そいつが強いのは知ってたけど、勝てると思っていたので、簡単に面を打ったら、出小手を合わせられたんです。負けたのはショックでしたね。また、そいつがちょっと調子に乗っている姿にムカついて(笑)。そこで初めて反省して、本気で取り組むようになったんですよ。

自ら何かを感じないと「強くなれない」

いまでも剣道を続けている
いまでも剣道を続けている

__初めてですか!?(笑)
崔:反省したことは、本当に簡単なことで「なぜ小手を打たれたのか?」という事です。そしてすぐに答えがでました。「相手は、オレがデカイから、面を打つのを待っていたんだな。」と。そんな簡単なことすら、なにも考えないで今まで剣道をやっていたんだなと思いましたね。もっと早く気付いてれば、もう少し強くなってたかもしれないですね(笑)。
__その後はかわりましたか?
崔:どんなスポーツでも一緒だと思いますが、自ら何かを感じないと「強くなれない」と思いました。そして剣道に対して、試合に対して、全ての事を「考える」ようになったんです。例えば、素振りにしても「ただ」千本振っても何の意味もないんです。100年続けても意味がないと思いますよ。腕は太くなるかもしれないですけどね(笑)。人を斬るイメージを持ったり、鋭く振るにはどういう角度がいいか?どういう体の使い方をすればいいか?とか。試合だったら、小手を打たれずに面を打つには?と考え、そうすると、試合の組み立てを考えなければいけない・・・ 攻め方や技のバリエーションなど、どんどん課題がでてきちゃって(笑)
__そうですね(笑)
崔:「考えて」稽古した結果、中学3年生のときに、そいつに勝ちましたよ!(笑)。さらに、その大会で3連覇してたヤツにも勝って優勝しました。
__良かったですね!どういう試合内容だったのですか?
崔:試合では「相手の嫌がる事をする」ことです。これはスポーツの「鉄則」だと思います。その試合では、「相手に打たせない」ようにしました。相手が間合いを詰めてきたら、逆に詰め返して鍔競り合いにしました。下がることも可能ですが、それは相手の打ちを自分がかわすって事であり、相手は打っているんですよ。オレが前に出れば相手は「打てない」ですよね?すごく嫌じゃないですか??
__嫌です(笑)。
崔:プロレスや格闘技の試合でも対戦相手を徹底的に研究して、相手の得意技を潰す作戦を立てるんです。プロレスとか何でもトップ選手の試合だと、相手も自分を潰しに来るんで、ちょっとつまらない試合になってしまうんですけど(笑)。
__「勝負の鉄則」を剣道を通して知ったのですね。試合の結果はどうでしたか??
崔:結局その試合は延長を何回も繰り返し、最後は私が相手の意表をつく、大きく振りかぶっての引き胴で勝ちました。一瞬の判断で出たんです。大きく振りかぶったことにより、相手の胴はガラ空きでしたね(笑)。オレはデカイから、まさか「胴」を打つとは思ってなかったんだと思いますね。

考える」「頭を使う

__会心の一撃だったんですね。
崔:いまだに鮮明に覚えてます。剣道では気付くのは遅かったですが、今に至るまで様々なスポーツをやり、その剣道の試合を通して「考える」「頭を使う」という事を知ることができたのは、一番の収穫ですね。9年間でしたが、本当に剣道をやって良かったと思ってます。勉強でもスポーツでも、点数や戦歴とか関係なく、何を学べたか、何を学んだかが、重要なことだと思います。この「考える事」についての話は、プロレスの弟子や後輩たちにも話したりしますよ。相手と同じ事をやっていてたら、試合でも勝てないし、会社でも出世できませんからね。
__いまだに剣道が役に立っているのですね!その中学2~3年生で大きな事を学ばれたのですね。高校では剣道を続けようと思わなかったのですか?
崔:思わなかったですね(笑)。剣道のホームページなのに、こんなハッキリ言っちゃって大丈夫ですか??(笑)
__大丈夫です!(笑)

「勢い」でイギリス留学、格闘技との出会い

ジェラルド・ゴルドー仕込みの蹴り
ジェラルド・ゴルドー仕込みの蹴り

__高校で留学しましたね?
崔:イギリスに留学しました。映画の勉強や海外の生活がしてみたかったんです。
__英語は得意だったのですか??
崔:全然!!(笑)。「勢い」で留学しました。向こうでは剣道のかわりに、キックボクシングや格闘技に興味を持ち始めました。ジムに行って鍛えたり。そして、日本のプロレス・格闘技界でも有名なジェラルド・ゴルドーのオランダにある「ドージョーカマクラ」に住み込みで修行するようになりました。
__住み込みだったんですね。どのくらいの期間ですか?
崔:2年くらいですね。あっ、高校はちゃんと卒業しましたよ(笑)。
__「ドージョーカマクラ」は何のドージョーですか?
崔:空手とキックボクシングです。
__崔選手も両方やられていたのですか?
崔:そうですね。
__日本、剣道における武道精神と、海外の「ドージョーカマクラ」を通して学んだ武道精神に違いはありましたか?
崔:基本的には変わらないです。やっぱり、キックボクシングの人より、空手を習っている人のほうが礼儀はできていましたね。
__ちょっとした違いはありましたか?
崔:外国人の方は「日本語」を使いたがります。「イチ、ニ、サン・・・」とか、あとちょっと間違った日本語を使ってたり(笑)。
__どんなことですか?
崔:師範、先生、先輩って使い分けますよね?一番エラい先生を「師範」だったり、直接指導してくれる人が「先生」だったり・・・。「ドージョーカマクラ」では、「○○コーチ」を「○○先輩」と呼ぶなど、「ランク(格付?)」として使われていたんです(笑)。ゴルドー師範が一番エラいのに、コーチ的な方に対して「センパイ」って呼ぶんです(笑)。初めて聞いた時は笑いをこらえましたね(笑)
__はははは(笑)。当然、正しい日本語に直してきたんですよね?
崔:いや・・・(笑)。普通に、ごく当たり前のように使っているので、言い出せなかったですよ(笑)。
__え~!?それは崔選手が一番最初にやらないといけない事だったんじゃないですか!?(笑)さてさて話は戻りますが、そこからプロレス界入りする訳ですよね?どういった経緯だったんですか?
崔:ゴルドー師範が「日本に帰るなら、橋本真也のZERO-ONEを紹介するぞ」と言ってくださったので、お願いしたんです。
__自分の意思というより、紹介してくれるからって始めたという感じなのですか??
崔:そうですね。「自分がプロレスラーになれる訳がない」と思っていたので。ただ「どうだ?」言われたら「お願いします!」と言いました(笑)。

プロレスも剣道も辛さは一緒

リングに上がったら真っ向勝負
リングに上がったら真っ向勝負

__プロレスラーになるためには、厳しいトレーニングが待っていたと思いますが?
崔:それは辛いですよ(笑)。ただ、小学校1年生で剣道を始めた時も辛かったですよ。辛さは一緒です。知らない事を習うって事は大変です。剣道で辛い事にもいろいろ耐えていたからこそ、慣れない海外生活でも、とんでもなく辛いプロレスの稽古や、トレーニングを続けることができたんです。
__プロレスデビューしてから、2年くらい病気でプロレスを休みましたよね。周りに取り残されてしまうような不安はありましたか?
崔:普段なら、当たり前にできていた事でが、できない辛さ、プロレスができない寂しさがありましたね。
__もしかしたらプロレスも引退しなければならい、と思ったりもしましたか?
崔:絶対復活する!って思う反面、もしかしたら引退・・・ということも考えましたね。ただこうして復活し、今に至っているので良かったです。振り返ってみると病気は辛かったですが、休んだことでいろいろ「考える」時間ができて、それが今に活かされているところもありますよ。休むべくして休んだのかな?と思います。
__復活後は大活躍されてますね。ゼロワン最大のイベントである「火祭り」(プロレスのトップ選手が参加するシングルトーナメント)での優勝や、世界チャンピオンのベルトも巻きましたよね。ここ一番の試合に臨む時の心境のは、どのようなものですか?
崔:やっぱり何回やっても緊張しますね。何千人、何万人に見られていますし。他のトップ選手も同じだと思います。試合前は「自分を落ち着かせる事」を考えます。いままでの練習を思い出したり「自信」を付けるようにします。試合になったら気持ちとは別の「勝負強さ」も必要になってくるんですが。試合に関しては、プロレスも剣道も一緒ですよ。今までの人生そのものがでますよね。
__試合は難しいですね。

どれだけ楽しめるか

ちょっと手加減!?
ちょっと手加減!?

崔:ちょっと話題が変わりますが、いろいろな要素に囲まれているので自分は「若くいれる」と思うんです。
__「若く」といいますと?
崔:常に考えていたり、お客さん達に見られていること、試合後の達成感・・・ 日々勉強する立場なので、老けるヒマがないですよね(笑)。「若くいる」ということは、チャレンジ精神につながりますね。
__続けることは、辛い事でもありますよね?
崔:毎日やらなければならい事や、逃げ出したい事もあります。そのことから逃げたら、自分の中の「自信」がなくってしまう不安となります。
__はい。
崔:嫌な事を毎日やっていたり、やらされていたりしたら、それは「拷問」ですよね。生きている意味がない。毎日やらなければならない事を、どれだけ「楽しく」できるかが重要だと思ってます。それだけですね。
__また、話題を変えてしまいますが、昨年7月に犯罪者を取り押さえたと聞きました。どのような事件だったんですか??
崔:ランニング中に、ピッキングで玄関のドアを開けているヤツを見つけたんですよ。明らかに「泥棒」とわかる。近づいたら、相手が振り向いたんですが、そのときに、「泥棒」はアイスピックを持っていたんです。
__はい
崔:こいつに「刺されるのかな〜」なんて思ったんですが「他の人が刺されたら大変だな・・・」とか「取り押さえないと後悔するな・・・」なんて思っていたら・・・ 気がついた時には、バシっと相手を取り押さえていたんですよ。
__おおーー!!
崔:すぐに警察に来てもらって、一件落着です。そいつは、泥棒の常習犯だったらしいです。
__まさにお手柄ですね!!あと、以前に「あいのり」に出演されてましたよね。周囲の反響は、どうでしたか?
崔:お客さんも増えましたし、いまでも「レスラー」なんて言われる事がありますからね。出演して良かったと思います。

熱くなれもの

__最後に今後の抱負をお願いします。
崔:ゼロワンが10周年、自分も今年の9月でデビュー10周年です。お客様に「進化しているな〜」「やっぱり普通の人ではプロレスはできないな。お金を払う価値があるな。」って思われたいですね。その為には、さらにさらに頭を使って考えなければいけないなと思います。あと自分自身がもっと「熱くなれるもの」を見つけたいですね。
__熱くなれるものとは??
崔:プロレスのライバルも、プロレス界以外でも、とにかく自分が熱くなれるのであれば(笑)。結果的にはプロレスに反映されると思うので。
__わかりました。今日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。2/17後楽園大会、3/6両国国技館大会、期待しております!!

プレゼント

プレゼント

当プレゼントは終了しています。

2011年2月17日(木)
ZERO-ONE 後楽園ホール大会
A席(北側 前の方!!)2名1組 2組にプレゼント!!
写真の崔 領二選手サイン入り大会ポスター 1名様
・〆切は2月10日(木)
●応募要項
1、〒・住所 2、氏名 3、年齢 4、剣道歴
6、崔 領二選手インタビューの感想
※メールにて応募してください。
※お手数ですが、メールの件名は
「ZERO-ONE 後楽園ホール大会 」
たくさんのご応募お待ちしております!!

大会告知

大会告知

2011年3月6日(日)に、ZERO-ONE10周年記念大会「プロレス」を両国国技館にて開催決定!!
ZERO-ONE旗揚げ戦(2001/3/2)の地、両国国技館で行なわれます!
もちろん崔 領二選手も参戦します!!
大会では創始者・橋本真也(故人)の長男・大地選手のデビュー戦が行なわれ、その対戦相手は、なんと蝶野正洋選手です!!
そして、社長レスラー・大谷晋二郎選手は、旗揚げ戦にも参戦したプロレス界の帝王・高山善廣選手と対戦!


取材協力
プロレスリング・ZERO-ONE
永田芳美

写真提供
t.SAKUMA


崔 領二(さい りょうじ)

崔 領二(さい りょうじ)
1980年6月3日生まれ 三重県出身
剣道歴9年
プロレスリング ZERO-ONE所属
・2001年 プロレスデビュー
・2008年 「あいのり」出演
・2009年 NWA UNヘビー級王座 獲得
・2009年 火祭り 優勝
※01年、ZERO-ONE入団2日後にデビューを果たす。佐藤耕平とともにNWAインタコンチネンタルタッグ王座奪取後は、新日本プロレスとの対抗戦で頭角を現す。2006年11月、自身初のシングルのタイトルであるNWA UNヘビー級を奪取。持ち前の喧嘩ファイトでエースを狙う。また、那智の滝観光大使や漫才師など多彩な顔を持ち合わせている。


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