5月15日 第42回関東女子学生剣道選手権大会
第42回関東女子学生剣道選手権大会は、東京足立区・東京武道館にて開催され、参加78校総勢487人が頂点を目指し、激しい戦いを繰り広げた。
この大会でベスト16以上、または5回戦の敗者が全日本出場者決定戦(以下:決定戦)を行い、勝ち上がった12名を加えた合計28選手に、7月に東京で行われる「全日本学生剣道選手権大会」への出場権が与えられる。
今大会の注目は、昨年の関東女子学生優勝大会、関東女子新人戦を制した法政大学。優勝メンバーに期待の新一年生を加え、本大会へエントリーしている。
また、昨年の同大会で三位に入賞した国武大・本部、新人戦で上位の国士舘、日体大、清和大、また筑波大も今大会では上位進出に絡んでくることが予想された。
法大・迫は決定戦で出場権を得る。昨年の関東女子学生剣道選手権大会3位、本部世梨華(国武大・3年)は、5回戦で筑波・三苫に敗れ、前々回大会3位の迫美樹(法大・4年)は、5回戦で筑波・原口を相手に敗退しが、両選手とも決定戦を勝ち抜き、全日本への切符を手に入れた。
国士舘勢は16に入れず。決定戦で3名出場を確保。
国士舘大学勢はベスト16に残れなかったものの、決定戦を勝ち抜いた岡田伊代(4年)、廣石未来(3年)、佐藤亜美(3年)の3選手が出場権を得た。
日体大からは渡會理紗(4年)、清和大からは松波佑美(4年)がそれぞれベスト16進出を果し全日本出場を決めたが、他の選手は決定戦に進出する前に敗退した。
原口の決勝での戦いに会場が沸いた。準決勝の2試合はともに「筑波大学対法政大学」という図式となった。
筑波大4年・原口理恵子は、法政大2年・坂本志保と対戦し、二本勝ちで決勝へ駒を進めた。
筑波大3年、上段・三苫冴は、法政大3年・長澤友美と延長までもつれ込むも、最後は小手抜き面を決め、決勝進出を決めた。
決勝は原口と三苫の筑波大同門対決となった。手の内を知り尽くす両者の対戦は、長期戦が予感された。しかし試合が始まってみれば、先輩である原口が小手を二本連取し“秒殺”勝ちで後輩・三苫を下し、優勝を決めた。
誰もが予想しなかった原口の“秒殺”劇に、会場は大会一番の盛り上がりを見せ、同大会を締めくくった。
筑波が大活躍の大会となった。今大会は、法政大学の選手が上位進出を果したものの、筑波大の「強さ」と「勢い」には勝つことができなかった。
筑波勢では決勝に進出した原口、三苫の他、里井茜(3年)、神坂友絵(2年)の4選手がベスト8に進出、さらに山口美紀(2年)、昨年のインターハイ個人優勝の前田紫帆(1年)の2選手も決定戦を勝ち抜き、改めて同大学の選手層の厚さを見せつける結果となった。
※試合レポートは、このページの下の方です。
※6/1 準々決勝UP
※5/17 準決勝UP
※5/16 決勝UP
●結果
優勝 原口 理恵子(筑波大学) |
敢闘賞 |
●トーナメント表
●試合レポート
決勝 |
準決勝 |