2012/5/13
H24第58回関東学生剣道選手権大会
決勝
赤 宮本 大幹(中央大学)対 菅野 隆介(国士舘大学)
ベスト8 厳しい序盤戦、上位戦を勝ち抜き決勝戦に進出した2選手は、ともに3年生だった。
赤のたすき、中央大3年・宮本大幹(明徳義塾)は高校時代は全国大会、四国大会に団体・個人で出場していおり、実力は折り紙付きだ。そして、昨年の関東学生団体、全日本学生団体ではチームの中枢を担う存在となり各大会準優勝の原動力となった。そして関東学生新人戦では大将をつとめチームを優勝へと導いた。
白のたすきを背負う、インターハイ個人優勝者の國士舘3年・菅野(小牛田農林出身)は、昨年11月におこなわれた関東学生新人戦で選手層の厚い國士舘において大将をつとめ頭角を現した。
両選手の慎重さは10cm以上。”小柄な”な宮本はスピードに乗った面、そして小手、胴と変幻自在に技を繰り出す
対する菅野は、堂々した構えから鋭い小手、面を中心に試合を組み立てる。中心の強さからツキを放つ場面も見られた。
宮本(中大)が面を決め優勝を飾る。今大会の決勝までの両選手の勝ち上がりを振り返る。
【中央大・宮本】
1回戦 (コ)対 早稲田・青木(水戸葵陵)
2回戦 (メ)対 明治大・高山(土浦湖北)
3回戦 (メ)対 帝京大・高橋(横浜)
4回戦 (コメ)対 國士舘・高岡(市立沼田)
5回戦 (メメ)対 清和大・北田(都城東)
6回戦 (ド)対 日本大・鈴木(安房)
準々 (ド)対 國士舘・國友(福岡舞鶴)
準決勝 (メメ)対 國士舘・土谷(金沢)
菅野(國士舘)の反撃も一歩及ばず【國士舘・菅野】
1回戦 (コ)対 茨城大・飯塚(水戸葵陵)
2回戦 (コ)対 慶応大・若松(桐蔭学園)
3回戦 (ツ)対 尚美大・海端(盛岡南)
4回戦 (メ)対 日本大・杉山(福岡舞鶴)
5回戦 (メ)対 日体大・門田(龍谷)
6回戦 (ココ)対 明大・足達(九州学院)※足達が小手を先制し菅野が逆転
準々 (メ)対 筑波大・佐伯(高千穂)
準決勝 (メ)対 東海大・時田(埼玉栄)
決勝まで8試合、両選手とも気を緩めることができる対戦相手は一人としていなかっただろう。
そして9試合目となる決勝戦、この舞台までたどりついた両選手の実力や技術は申し分なく、優勝を果すには「執念」「勢い」「運」を見方に付けた方が優勝に近づくだろう。
中大部員が宮本を祝福日本武道館の会場中央に決勝用特設コートが設置され、両選手がコートの両端に立つと、会場を一層明くする「決勝スポットライト」が照らされ観客の歓声とともに、18時5分、決勝戦が開始された。
開始早々、宮本が合面に競り勝ち先制となる1本を奪う。
1本奪われ絶対に返したい菅野は小手を放ち、旗が1本上がるも有効打にならなかった。
両選手ともしっかりとした構えから攻め合い一進一退の攻防が続き、3分が経過するころ、菅野が間合を詰め小手を放ち、宮本はかわし菅野の残心で空いた面のスキを逃す事なく引きながら面を放ち、優勝を決めた。
閉会式後には、中央大剣道部員が円陣を組、宮本の優勝を祝った。
【決勝戦】
赤 ○宮本 (中央)(メメ 勝ち ) 菅野 ●(国士舘) 白
※少しズーム映像