9/15 第38回関東女子学生剣道優勝大会
優勝候補・法政は、準々で國士舘に大将戦で敗れる。9/15(土)、東京足立区・東京武道館にて第38回関東学生剣道優勝大会が、参加88校により開催された。
大会ベスト16(4回戦)進出校には、11/11(日)に愛知県・春日井市総合体育館で開催される全日本女子学生剣道優勝大会の出場権が与えられる。
今大会、優勝候補にあげられていた法政大学。世界大会日本代表・松本(2年)をケガで欠くものの、1年生の高橋(萌)、阿部、高橋(海)の青森インターハイ個人上位メンバーを中心に若い力で優勝を狙うも準々決勝で、5月の関東学生個人で上位を独占した國士舘・末弘、宍戸、山本ら実力者のまえに2-1で敗れた。
前回大会優勝の国際武道大は、シード2回戦で明星大に本数差で敗れる波乱が起きた。明星は4回戦で明治に敗れるも全日本学生進出を決めた。早稲田はシード2回戦で東学大に0-1で敗退し、清和は3回戦で日体大で姿を消した。
関東学院大将・堀は大将戦、代表戦を繰り返しMVP級の活躍を見せた。男女優勝を狙う國士舘は、序盤戦、麗澤、帝京、城西国際、そして準々決勝・法政との対戦。國士舘先鋒・門馬が1本勝ち、次鋒戦は法政・高橋(海)が1本勝ち、法政副将・高橋(萌)と引き分けた山本が大将戦へつなげる。國士舘大将・宍戸が法政・小澤からツキ、面を決め2本勝ちし結果2-1で國士舘が勝利した。
両チームとも初の準決勝進出をかけた準々決勝・関東学院対明治大。明治の1年コンビ先鋒・西、次鋒・村山が1本勝ちで後半戦へつなぐが、関東学院が中堅、副将を1本勝ちで返し、勝敗は代表へと持ち越され、関東学院大将・堀と2年生ながら明治の大将をまかされた福井で代表戦が行なわれ、10分を超える熱戦となった。3分過ぎに福井の面に旗が1本上がるも有効打とはならず、最後は相面、堀に旗が3本上がった。
駒澤大は前々回大会3位と近年実力をつけてきた。準々決勝は名門・東海大と対戦し、関東学生個人で1年生ながら存在感を示した駒澤次鋒・岡本(1年)が2本勝ち、中堅戦、東海・岡田が1本勝ち、本数差で駒澤が準決勝へ進出を決めた。
日体大、序盤から激戦続き。3回戦で清和を、4回戦で筑波大と代表戦の末に競り勝ち、準々決勝で神奈川大と対戦し3-0で準決勝進出へ駒を進めた。
準決勝、関東学院対駒澤戦、関東学院は準々決勝同様、先鋒、次鋒を駒澤に奪われるも中堅・平山、副将・山口で追いつく。大将戦、関東学院・堀がまたも相面で競り勝ちチームを初の決勝進出へ導く。
注目の準決勝第2試合、日体大対國士舘。予想通りのハイレベルな接戦が繰り広げられた。
日体大中堅、上段・三木が試合中盤、立ち合いで國士舘・山本から片手面を決め1本勝ちし、國士舘副将・宍戸も1本勝ち、勝負は代表戦となる。日体大は2年生大将・渡邊と國士舘副将・宍戸の代表戦は1分過ぎに、宍戸が渡邊の出頭に面を放ち勝負を決める。
決勝、代表戦をまかされた國士舘2年・末弘が面を決め優勝を決めた。決勝、初の優勝を目指し勢いに乗る赤・関東学院と、前回大会準優勝、そして4年ぶりの優勝を狙う白・國士舘の対戦。
先鋒、次鋒が引分け、中堅戦、國士舘・山本が別れ際の近い間合いから面を放ち1本勝ち。副将戦、試合開始早々に國士舘・宍戸が面を決める。直後、引き面を放った宍戸が場外へ、反則1。試合終盤、立ち合いから関東学院・山口が小手を決め追いつき試合は引分けと思われたが、試合終了間際に山口が宍戸の竹刀を払い落とし宍戸の反則2回、山口が2本勝ちをし、スコアドローで大将戦へつなぐ。
大将戦、好調の関東学院・堀、2年生ながら大将となった末弘の対戦は引き分けとなり、代表戦では再び大将同士で優勝が争う。
試合開始早々に堀が面を放つも、序盤は静かな展開。試合開始1分を過ぎた頃から末弘が堀の動きを見極めつつ攻め始め、勝負を決める1本は両選手が鍔競りから慎重に離れ、近い間合いから構え合った状態から末弘が面を放ち優勝を決めた。
國士舘は4年ぶり9度目の優勝を果し、関東王者として全日本学生での活躍に期待したい。
また今大会では、1,2年生選手の活躍が特に目立った。全日本学生、また12月に開催される関東学生新人戦にもさらに注目したい。
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※9/16 準決勝動画・写真 アップ
※9/19 ☆サテライト 4回戦 日体大対筑波、法政対東女体 アップ
※9/18 ☆サテライト 準々 日体大対神奈川、法政対國士舘 アップ
※9/16 決勝アップ ☆サテライト 準々 明治対関東学院、駒澤対東海 アップ
●結果
優勝 国士舘大学(4年ぶり9回目) |
敢闘賞(ベスト8) |
※全日本女子学生剣道優勝大会 出場校(ベスト16進出校) |
●トーナメント表
ベスト16
※関東学生剣道連盟HP 結果
●試合レポート
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