H25/3/27,28
第22回全国高等学校選抜剣道大会
優勝を果した九州学院(熊本)3/27,28、第22回全国高校剣道選抜大会が今年も愛知県春日井市総合体育にて開催された。
男女各48校が都道府県予選を勝ち抜き大会の出場権を獲得し、日本一を目指した。
試合は5人制団体戦、試合時間5分(延長無し)。試合ごとにオーダーを変更する事ができる。
3/27、大会1日目は3校1組の予選リーグがおこないリーグ1位が3/28、大会2日目の決勝トーナメント(ベスト16)へ進出し、頂点を目指す。
男子優勝は九州学院(熊本)が5年ぶり5回目の栄冠
麗澤瑞浪が帝京第五を破り初優勝。女子は初優勝をかけて、麗澤瑞浪(岐阜)と帝京第五(愛媛)で争われ、3-0で麗澤瑞浪が悲願の優勝を勝ち取った。
男子、九学は予選リーグで一番の激戦区といわれた関西学院、明徳義塾と対戦した。特に明徳は、明徳中時代に全国トップクラスの成績を残したメンバー在籍し、2月に開催された四国大会でも優勝している強豪である。九学も九学中時代に全中、道場連盟等の全国大会で優勝経験のあるメンバー多数おり、明徳以上といってもいい戦歴を残したメンバーを揃えているが、試合においてはどう転ぶかわからない。
決勝T1回戦、高輪は九学に0-1で敗退予選リーグでの九学と明徳の対戦は、両チームとも1試合目であり積極的なさの中にも慎重さもみられ、結果1-1の引き分けとなった。九学の2戦目、関西学院戦では4-0で勝利し明徳対関西学院の結果を待つ。そして明徳が関西を3-0で勝利したものの、勝者数の差で九学が決勝トーナメント進出を決めた。
大会二日目、九学は決勝トーナメント1回戦で高輪と対戦。
高輪は予選リーグでは仙台育英、愛知・桜丘と対戦し、ともに2-1の苦しい試合をものにし予選を勝ち上がった。
九学対高輪、前回大会決勝T1回戦では九学が勝利、昨年の新潟インターハイ準々決勝で高輪が勝利し、大舞台での対戦が多い。そして今大会での対戦は、予想を裏切らぬ接戦となった。先鋒から副将まで引き分け、大将戦で九学大将・真田が高輪大将・佐々木からコテを奪い1本勝ちで勝利した。
九学の準々決勝の対戦相手は、県予選で桐蔭を破り出場を果した鎌倉学園。鎌学は予選リーグで東奥義塾、和歌山工業と強豪校との対戦となったが、いずれも接戦とはなったが勝利し予選リーグを突破を決め、決勝T1回戦では大社を5-0で完封すると今大会最大の台風の目になると思われた。
しかし九学対鎌学の準々決勝は九学が実力を見せつけ4-0の貫禄勝ち。九学は早々に準決勝進出を決め小山と対戦。
3位・東福岡、準々は沼田との代表戦を勇が制すが,準決勝で葵陵に敗退。小山は予選リーグで西大寺、鹿児島商業と名門校と対戦する事となった。このリーグはどこ勝ち上がってもおかしくない実力を持ち合わせたチームだ。
小山は1勝1分け、勝者数の差でリーグを勝ち抜く。決勝T1回戦で阿南工を大将戦で競り勝ち、準々決勝は強豪・龍谷との対戦でも小山は1勝リードでの大将戦で小山・入江が2本勝ちし2-0で準決勝進出を決めた。入江は決勝トーナメントの勝負強さを発揮していた。
九学対小山の準決勝、九学先鋒・漆島が2本勝ちするとそのまま大将戦まで勝利を続け5-0で勝利し会場をどよめかせた。これで2大会連続の決勝進出を九州学院は決めた。
三位・小山。準々では龍谷を抑え、準決勝で九学に敗退。九学の決勝の対戦相手は水戸葵陵。
水戸葵陵は予選リーグで三本松、東海四と同一リーグ。三本松に勝利した葵陵は、三本松と引分けた東海四とともに2戦目で対戦。東海四は葵陵に「勝利」しないとリーグは勝ち抜けない。
先鋒から副将まで引分けた大将戦、葵陵・宮本が東海四・大石から2本勝ちし、葵陵は予選を2勝で決勝T進出を決めた。
葵陵の決勝T1回戦の相手は前回大会3位の島原。葵陵は次鋒、中堅、副将を取り3-1で準々決勝を進出を決める。
葵陵の準々決勝の対戦相手は、決勝T1回戦で秋田商を2-1で破った奈良大付。
葵陵対奈良大は、次鋒、葵陵・上段船橋、中堅、奈良大・大崎がそれぞれ1本勝ちとなり代表戦となった。葵陵は不動の大将・宮本、奈良大は中堅の大崎により代表戦がはじまり、試合は30秒が経過したころ宮本が素早く間合いを詰めタイミング外し放った面により勝利した。
葵陵の準決勝の対戦相手は東福岡。
準優勝・水戸葵陵。九学との決勝ではあと一歩まで追いつめたが届かず。東福岡は実力、実績充分の大将・勇を中心に、激戦の県予選を勝ち抜き、本大会でも優勝候補の一角に上げられていた。
予選では強豪・PLを2-0で下し、福島西にも勝利しリーグ突破を決めると、決勝T1回戦では四国大会2位、14,17回大会優勝の帝京第五となった。
東福岡は先鋒・平野、中堅・田内が1本勝ち、帝京第五は副将・井関が1本勝ちするもの大将戦は引分けとなりベスト8に駒を進め、勢い良く勝ち上がってきた市立沼田と対戦。
沼田が先鋒2本勝ち、中堅1本勝ちと絶対有利な状況で後半戦へつなぐが、東福岡が副将1本勝ち、大将・勇は焦る事なく冷静な試合運びで2本勝ちし東福岡は代表戦へ持ち込むことに成功した。
代表戦は大将同士の対戦、東福岡・勇、沼田・藤谷。藤谷が積極的に攻め入るが、勇は構えを崩さず冷静に対応し、相手の打ち終わりを的確に狙う。試合は10分を迎えようとしたころ、立ち会いで勇が素早く放ったコテが1本となり準決勝進出を決めた。
水戸葵陵と東福岡の準決勝は一進一退、先鋒から副将まで引分けの展開となる。迎えた大将戦、水戸葵陵・宮本、東福岡・勇の高校剣道界を代表するような一戦は、試合開始の立ち会いで宮本が素早く一歩攻め入り面を放ち先制する。リードされても勇は焦る事なく虎視眈々と一撃を狙う。時に中段からの片手面を放つなど大胆な技をみせるが、宮本は有効打を許さず1本勝ちし、第15回大会以来の決勝を果した。
決勝、九学先鋒・漆島が1本勝ち。優勝に大きく貢献した。大会最多4回の優勝を誇る九州学院、初優勝を目指す水戸葵陵。
会場中央に特設コートが設置され、女子決勝開催後、男子決勝が始まった。
先鋒戦、試合中盤に九学・漆島が葵陵・安井の竹刀を払い放った面により1本勝ち。
次鋒戦、上段の葵陵・船橋に対し九学・大熊は中段からプレッシャーを掛け船橋に上段からの有効的な技を出させないものの、大熊も有効打を奪えず引分け。
中堅戦、九学・山田、葵陵・納谷、副将戦、九学・曽我、葵陵・中根の2試合とも冷静な試合運びとなり引分け。決勝戦独特の雰囲気が会場中を覆う。
九学1勝(1本)リードで迎えた大将戦は九学・真田、葵陵・宮本。
試合中盤に真田が、宮本が間合いを詰めてきたところに飛び込み面をタイミングよく放ち面を先制。
ここから2本を奪わなければ代表戦に持ち込めない宮本は冷静さを保ちつつも攻め入り、試合終盤に真田が間合いを詰めたてきところへ面を放ち1本返す。試合時間は残り約1分、真田は宮本にペースを握らせず試合時間終了となり引分け、九州学院が5度目の優勝を果した。
☆試合レポートアップ情報
※4/5 男子予選リーグ(サテライト)
※4/2 男子決勝トーナメント1回戦(サテライト)
※4/1 男女準々決勝
※3/31 女子決勝 男女準決勝
※3/30 男子決勝
●結果
●男子 |
ベスト8 |
●女子 |
ベスト8 |
●優秀選手 |
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|
●表彰式
男子
女子
●トーナメント表
●試合レポート
男子決勝 |
男子準決勝 |
女子決勝 |
女子準決勝 |
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