インタビュー – 阿蘇高校出身!芸人・タマ子

肥満予防健康管理士・芸人 阿蘇高校 剣道部 大将 タマ子(坂口 瑞子)

芸能人がテレビ番組で剣道をやる姿を度々見る
しかし、それは最強ではない!!
なぜなら目の前に「芸能界最強」がいるんです!?
名門中の名門・阿蘇高校女子剣道部
自称
「捨て」大将
「怒られざんまい」
剣道時代を振り返ってもらいます!!


剣道より楽しかったのはドッジボール!?

__よろしくお願いします!今日は、いろいろ聞かせていただきます!
タマ子:よろしくお願いします。私、覚えていないことが多いと思います・・・。結構いい加減な性格なんですよね。大丈夫かな?(笑)

__大丈夫です!だいたいで話して下さい(笑)。さて、事前にプロフィールをいただき、戦歴などを調べようと思ったのですが、阿蘇高校出 身という事もあり、たくさんの優勝、しかも連覇してたりするので、タマ子さんがどの大会で優勝していたのかわかりませんでした(笑)。全国高校剣道選抜大 会で準優勝とお聞きしたので、第1回大会かな?と・・・(選抜大会パンフレット見ながら)優勝してたら、歴代優勝校として写真付きで紹介されていたんですよ。
タマ子:確かに選抜は第 1回大会ですね!写真が残らなくて良かった(笑)。(パンフレット観ながら)懐かしいな~。あっ、この選手と、当時文通してましね~。携帯もポケベルも 持ってなかったですから。他校の選手と仲良くなって、手紙で近況報告したり、励まし合ったり・・・ 当時の一番の楽しみでしたね。

__おお~、その方は、いまだにトップ選手です!!
タマ子:当時もすごく強かったけど、いまだに強いんだ(笑)。

__タマ子さんは、現役の時も体が大きかったのですか?
タマ子:小さい時から背が大きかったですね。今の横幅を比べたら、高校の時は半分くらいですね(笑)。さすがにこの体だと、動けないですね。稽古もたくさんしてたので、デカくて、ゴツいって感じでした(笑)。

__背も高いですし、男子とやっても当たり負けしなそうですね(笑)。さて、剣道を始めたのはいつですか?
タマ子:小学校2年生の時です。熊本市の一新小学校というところで始めました。熊本は「結構」剣道が盛んだったので、友達がみんなやっていたんです。あと、父も兄もやっていたので、その影響もありますね。

__熊本は「結構」ではなく、「かなり」盛んですよね(笑)。小学校1年生ではなく、2年生から?
タマ子:そうなんですよ。1年生からやりたかったのですが、母に反対されまして。1年間毎日、「やりたい!やりたい!」ってお願いして、やっと許可をもらったんです。

__よかったですね~。稽古はどのくらいやっていたのですか?
タマ子:週に3回くらいですね。稽古よりも、休憩時間とかにみんなでドッヂボールをするのが楽しくて(笑)。稽古の時間に遅れも、ドッヂボールだけはやりに行ってましたね(笑)。

__そうなんですか!!小学生の時から、きっっっつい稽古をしていたのかと思ってました。チームは強かったのですか?
タマ子:まぁまぁですかね。和気あいあいと、楽しくやっていた感じです。熊本市の大会でも、優勝はしてなかったですね。

剣道よりテニス!?

中学校は、熊本県の西山(せいざん)中学校、剣道部__中学校は、西山(せいざん)中学校、剣道部は強豪ですよね?
タマ子:そうですね。西山中は、城西(じょうせい)小学校と一新小学校が一緒になるんです。城西小の選手が強かったおかげですね(笑)。

__始めから剣道部へ入る事を決めていたのですか?
タマ子:初めはテニス部に入ろうと思ってたんです。

__テニス部!?
タマ子:剣道より女の子らしいじゃないですか~(笑)。西山中剣道部が強いのは知ってましたし、「一生懸命やりたくないな」って。

__なぜ剣道部へ?
タマ子:入れ違いで卒業した兄が、剣道部だったんです。妹(タマ子)も剣道やっていることは、顧問の先生も知っていて「1回見学に来なよ」と言われて・・・

__魔のささやきが・・・(笑)
タマ子:そうなんです!見学のはずが、そのまま先輩達の前で自己紹介させられ・・・ 次の日には、防具を付けて稽古をしてましたね。テニス部への憧れは・・・ わずが数日で、いとも簡単に打ち砕かれました(笑)。

__早かったですね~。どんな気持ちで剣道部へ入ったのですか?
タマ子:入部したからには、しっかりやならいとなって、一応思ってました。

__どのくらい稽古していたのですか?
タマ子:だいたい週に6、7日ですね。

__毎日じゃないですか!(笑)
タマ子:そうです!毎日ですね!(笑)。平日は稽古、週末は練習試合、大会ですね。

__練習は厳しかったですか?
タマ子:そうですね。外部の剣道指導員が来てくれていて、おじいちゃん先生でしたね。普段はやさしいけど、稽古は厳しい先生でした。稽古や試合で殴られてたりはしなかったですけど・・・ 剣道以外のことで、1回殴られましたね(笑)。

__稽古で殴らないのに、プライベートで殴られる・・・相当悪い事したんですね(笑)。稽古は、基本的に体育館の隅から隅まで追い打ちですか?
タマ子:そうですね!

__試合はいつから出場していたのですか?
タマ子:女子の部員が少なくて、1年生から出場していました。

__それなら、タマ子さんが3年になった時には、経験は豊富ですね。戦績はどでしたか?
タマ子:2年生の時くらいから、熊本市大会では優勝していましたが、県大会では優勝できず、全中はでてないですね。

中学時代は戦績なし!?まさかの敗退・・・

__九州大会は出場しましたか?
タマ子:れが、出場してないんです。ノーマークな中学校に負けました。ハプニングですね!(笑)。九州大会出場は、みんな確信していて、大会後に「あそこに行こう~!」なんて、スケジュールも立てて、旅のしおりなんかも作って楽しみにしてたんですけどね~。

__タマ子さんも負けちゃいましたか?
タマ子:たしか・・・ 負けましたね。試合後は、目の前が真っ暗というか、何がなんだかわからなかったです。結局、おじいちゃん先生が、大会が行なわれるはずだった鹿児島へ、「残念旅行」に連れて行ってもらったんです(笑)。試合の事は忘れて、本当に楽しかったですね~。

__良かったですね・・・と言えばいいのか、何と言うか(笑)

週5回・・・ 歴代1位・・・!?

熊本の雄大な自然__そして、その悔しさをバネに阿蘇高校へ進学しましたね?
タマ子:な~んで、阿蘇に行っちゃったのかな~。だいたいみんな「行きたくない」って言いますよね(笑)。稽古は当然キツいし、寮生活だし、盆暮れも実家に帰れないって聞いてましたし・・・。みんなが行きたくなって言うから、行ってみたくなったんだろうな・・・。ちょっと人と違う事、違う道を行きたくなっちゃう性格が、災いしちゃいましたね(笑)。

__行ってみたくなっちゃったのは、しょうがないです!(笑)。どうでしたか??
タマ子:え~、週に5回は叩かれてましたね(笑)。

__え~~!!
タマ子:私が高校を卒業する時に「いままで一番叩いたのは、お前だ!」って言われました(笑)。たぶんその記録は、破られてないと思うんですけどね(笑)。

__背も高いし、丈夫そうに見えたんですかね??
タマ子:なんでだろうな~。叩ききやすかったのかな~(笑)。なにかあれば、真っ先に私でしたよ。

__同期の方は何名くらいいたのですか?
タマ子:女子が6名、男子が20数名いましたね。合計で30名くらいだと思います。

__そんなにいたんですか!稽古は、男女合同ですか?
タマ子:合同ですね。男女まったく差別なく、同じ稽古メニューをやってました。

__それは強くなりそますね。監督の他に、コーチはいましたか?
タマ子:コーチは、常時3~4人いましたね。

__コーチの方々も怖かったですか?
タマ子:大学卒業したばかりの方や、20代の勢いのあるコーチばかりでしたね(笑)。

__あら~(笑)。どのくらい稽古してましたか?
タマ子:当然、毎日!
__たまに休みはありましたか?
タマ子:大会で優勝し、さらに試合内容も良かったら、翌日の夕方稽古が休みになることが、たま~にありましたね。その時は、万歳三唱です(笑)。

__実家に帰ったりは?
タマ子:現役の時は、帰ってないですね。私は熊本出身なので、親が週末の稽古や試合を見に来たりはしてましたね。ただ、関東からも来ている子がいたので、その子たちは、ほとんど会ってなかったですよ。

__遠征は行ってましたか?
タマ子:遠くて東京でしたが、来ていただいていた方が多かったですね。春休みに、延べ100校くらいが来て、阿蘇にあるいくつかの体育館を貸し切って、何日間も練習試合をやってましたね。あとは、遠いところだと、山形の左沢高校がバスで2日掛けて来てましたね(笑)。当時の左沢ってみんな身長が大きかったんですよ。平均身長170cmくらいあったんじゃないかな?山形国体があって、かなり強化してたんですよね。女子のチームとは思えなかったですね(笑)。

__山形から来るだけでもすごいですね。そしてその春休みの錬成会は、街のイベントですね。
タマ子:町おこしですよね!

完全監視下・・・

__さてさて、通常の稽古について伺います。稽古は、朝練と夕練ですか?
タマ子:朝練は朝6時から7時までです。ない日もあったのですが、自主的にみんなで、筋トレしたりしてましたね。やらないと「あいつはやってない」って思われちゃうと、レギュラーにもなれないので。朝練後、みんなでランニングで学校に行くんです。

__稽古は、学校の体育館や道場でやってるのではないのですか?
タマ子:違うんですよ。剣道部寮と道場は、先生の自宅敷地内にあるんです。学校から4キロくらい離れた場所ですね。

__完全監視下にあるわけですね(笑)。寮ではどのような感じでしたか?何人部屋ですか?
タマ子:寮は、2~4人部屋です。1年生の時は、どの部屋に行ってもお世話係、雑用部隊ですね。

__タマ子さんの部屋「運」は?
タマ子:2人部屋は、3年生のキャプテンと1年生なんです。私はその部屋へ・・・

__期待されいたから、その部屋へ入ったのではないですか?どうでしたか?
タマ子:いや~、図太そうに見えたんじゃないですか?(笑)。キャプテンが入院してしまっていたので、副キャプテンと一緒の部屋だったのですが、とてもやさしい方でした(笑)。

__そのやさしいは、逆の意味ではなく??
タマ子:本当にやさしい方でしたよ(笑)。理不尽な要求もありませんでしたし。「楽」って訳ではないですけどね。

__決まり事、禁止事項はありましたか?
タマ子:「すいません」は禁止です。端から見たら、先輩が後輩をイジメてるって思われてしまうので(笑)。「失礼しました」って言わないといけないんです。

__自分の口癖は「すいません」なので、その寮に入ったら、速攻ぶっ飛ばされてますね。
タマ子:直したければ、入るべきですね(笑)。私は、あまり賢くないので、慣れないうちは結構大変でしたね。「すい・・・」って言った瞬間に、先輩からジロっと見られるんです。いや~ 思い出すと、怖いですね(笑)。

__女子寮・・・ 男子は入れない空間ですね。どんな感じなんですか?
タマ子:想像しているような、良いものではないですよ(笑)。道着は干してあるし、男子とたいして変わりませんよ(笑)。

__失礼しました(笑)。寮生活で辛かったことや、印象的なことはありましたか?
タマ子:消灯時間近くになると正座をして、同部屋の先輩が「寝るよ」っていう言葉を待たなきゃいけないんですね。先輩の合図がないと、布団が引けないんです。ある日、先輩が寮を抜け出して、遊びに行っちゃったんです。先輩が帰って来るまで、朝まで正座して待ってましたよ~(笑)。

__それは大変でしたね。朝練もあるのに。え~、阿蘇は田舎ですか・・・??
タマ子:すっっっごい田舎です!!当時は、コンビニがなく、夕方6時くらいに終わってしまうような、小さな商店があっただけですね。ちょっと歩くと、24時間営業の「ヒライの弁当」っていうのがありました。

__買いに行かされましたか?
タマ子:女子は、ほとんどなかったですね。男子は、弁当屋に行かされてたと思いますよ(笑)。

__タマ子さんが上級生になったときはどうでしたか?
タマ子:ん~、私は後輩に指図するより、自分の事で精一杯でしたよね。あと、あまり人にモノを教えられないんです。厳しい事は言わないし、稽古でもそこまでやってないですね。後輩たちはどう思ってるかわからないですけど(笑)。逆に、後輩と一緒に遊んでて、他の先輩に怒られちゃったりして・・・(笑)。私から誘って遊んでたのに、ごめんねって。

__ある意味、悪い先輩ですね(笑)

「逃げる勇気」なかったですね

逃げる勇気__稽古の話しに戻ります。学校の体育館で稽古をすることはなかったのですか?
タマ子:練習試合や大会前に、レギュラーのみのミニ合宿をやってましたね。

__通常、夕方の稽古は何時頃までやっていたのですか??
タマ子:だいたい19時~20時くらまでですね。

__先生の機嫌が悪くて、ついつい日付が変わってしまったことは??
タマ子:さすがにないです!!(笑)

__失礼しました。稽古では、女子も厳しいグサグサと、突きの稽古もあったのですか?
タマ子:ありましたね~(涼しい顔で)。男女関係なく、ノドはアザだらけでしたよ。アザがない日がなかったですね(笑)。しかし、あの稽古によって、試合などでビビらなくなりますよね。

__あ・・・ そうですか・・・。稽古では、どのような指導を受けていましたか?阿蘇の剣風とか。
タマ子:剣風というのは、感じなかったですね。選手の個性を延ばすような、指導をしてましたね。私だったら背が高いので、突きや面を徹底的にやらされましたし、瞬発力のある選手は、引き技とか、得意技を得とくするために、何百回とやらされてましたね。

__稽古が辛くて、辞めたいって思いませんでしたか?
タマ子:辞める、逃げ出すって言っても、阿蘇から熊本市じゃ簡単に帰れないし、部活を辞めたら学校も辞めなきゃいけないし・・・ 「逃げる勇気」がなかったですね。

__逃げずに続けた結果、レギュラーになれましたね?いつからですか?
タマ子:2年生からですね。私たちの代になった時からです。

__ポジションは?
タマ子:「捨て」大将でした。

__なにをおっしゃいますやら(笑)。
タマ子:ホントなんですよ~。私以外、みんな立派で(笑)。大将の前に勝負を決めてくれるんです。団体戦って、私が勝たなくても、まわりが勝ってくれれば勝てるので、いいですよね~(笑)。

__とは言え、大将戦になることもありますよね?プレッシャーは?
タマ子:あまりプレッシャーとか感じないんですよ。「勝負が回ってきちゃったな!」なんて、わくわくしちゃうっていうか(笑)。大将戦になったら、会場中に注目されるじゃないですか。テンション上がっちゃいますよね。ただ、負けたら・・・ かなりヤバいですど(笑)。図太さを買われて、レギュラーに入れたのかもな~(笑)。

__「阿蘇高校」の看板を背負うのはどうでしたか?
タマ子:その部分では、ものすごいプレッシャーはありました。「勝って当たり前」って思われてるし、大会で優勝しても、内容がよくないと叩かれましたから。まわりの学校は唖然としちゃいますよね(笑)。ただ、プレッシャーはあっても、試合に影響はしないです。

__影響なし・・・ 図太いんでしょうね(笑)。

骨折しても稽古をしてました。

__数々の大会で優勝しています。タマ子さんは活躍してましたか?
タマ子:どうかな〜、若潮、九州選抜、全国選抜くらいまではコンスタントに出場していたのですが、3年生になってからは、ホントにケガだらけで、ワンポイントで使われていた感じですね。

__ワンポイントで出場して、おいしいところを持って行ったりは?
タマ子:逆に、負けちゃって、チームに迷惑を掛けてばかりでした(笑)。

__そして殴られ・・・ 大変でしたね。ケガはどこを?
タマ子:腰のヘルニア、アキレス腱、靭帯もダメになってましたね。足の指を骨折してしまったり・・・

__動くのも大変そうですね。治療は?
タマ子:アキレス腱も靭帯も伸びてしまっているので、医者にみせても「安静」としか言われないですよね。あと、痛いだの、ケガをしているだの言ってしまうと、すぐにレギュラーから外されてしまうので、我慢もしてましたね。私の代わりなんて、たくさんいたので。

__ええー!?まさか、足の指を骨折しても稽古をしたんですか?
タマ子:はい(笑)。稽古してましたね。

__は・・・。
タマ子:主力選手なら少々休んでも平気なのですが、私なんかは休むことが怖かったですね。

__そうでしたか・・・。話は変わりまして、試合中に諦めてしまったり、ちょっと心が折れそうになってしまったことはありますか?
タマ子:試合中に「負けてしまう・・・」とか思った事はないですね。ちょっと話しがそれてしまいますが、私は、突きの練習をたくさんしていたんです。毎日何百本も。そして試合でも、必ず突きを打っていたのですが、名門校の選手は問題ないのですが、普通くらいの学校の選手だと、私が突きを打つとビビっちゃったりすんるんですね。まぁ計算尽くなところはありますが(笑)。ただ、私が突きを打ったあとに、過呼吸とかになったり、救急車運ばれちゃった選手もいて、なんか私が悪モノになったような・・・ 会場から冷たい視線を感じるような・・・ ちょっと心が折れそうになったことはありましたね。

__タマ子さんは試合したくないですね(笑)。しかし、情けは捨てたフリをしないと・・・
タマ子:毅然としてました。やらないと、私が稽古でやられてしまう・・・みたいな。

もう怒らない!!と言われたものの・・・

__得意技は、突きの他は?
タマ子:「場外への押し出し」です(笑)。押し出しって言っても、相手が勝手に出ちゃう事もありましたけどね。

__相手はぶつかってみたら「壁」だったみたいな(笑)。やはり背が高いので、相手は小手とか胴を狙ってきますよね?
タマ子:完全に「下」狙いですよね。なので、突きで相手の出足を鈍らせ、攻めを潰し、空いたところを狙うって感じですね。

__引き技は?
タマ子:どちらかというと、相手が引いたのを追って、ドカンと一発打ち込みますね(笑)

__一発打ち込まれて、防御しても、さらに体当たりで吹っ飛ばされ・・・ 相手がかわいそうですね(笑)。
タマ子:「勝負」ですから、やらないと、やられるだけです(笑)。

__怒られてばかりですが、褒められたられたことはありますか?
タマ子:ん~~(しばし考え)、ありました!年末に行なわれた若潮杯の決勝で、桜美林高校とやったのですが、私があっという間に二本勝ちしたんです。そしたら先生が「もう二度と怒らないし、叩かない!」って約束するほど褒められて、「これで良い年を迎えられるし、来年もがんばるぞ!」って思ってたんですが・・・ 翌日の稽古で、早速怒られましたね(笑)。

__あら~、良い気分も1日もちませんでしたか(笑)。。

「忍耐」

__剣道でたくさんの実績を残しました。大学へはいかれていませんね?ただ、大学から推薦はきていたのではないですか?
タマ子:推薦はありがたいことにいただいていたのですが、大学での目標が見いだせなかったんです。ケガだらけで、剣道を続けていく自信がなかったし、何のために大学に行くのかなって。先生達は、私が大学へ行くと思っていたようで、推薦を断ったら、ま~、怒られましたよね(笑)。

__最後の最後まで怒られましたか(笑)。阿蘇高校に行ってどうでしたか?
タマ子:いまは良かったと思えますね。

__そして、剣道で、阿蘇で得たものは?
タマ子:「忍耐」に尽きますね。いまでも少々の事があっても、笑っちゃいますよね(笑)。人のグチを聞いてても「大した事ないな」って思っちゃう事もありますよ(笑)。

__話を伺っただけで、伝わってきました。卒業後は何をしたのですか?
タマ子:県の体育施設で働いてました。何年かして、実業団のチームに入らないかって誘われて、入ったら・・・ 女子部員がいなくて、剣道も出来ず・・・みたない(笑)。

__なんだったんですかね、その誘いは(笑)。

水商売、そして、大ケガ

タマ子:そのころから、水商売に興味を持ち始めて、昼間に普通の仕事をしながら、チーママみたいなこともやって、店を切り盛りしてました。初めは30人くらい入れるお店をやって、(お店の)ママと話して80人くらい入れる、大きなお店を作りました(笑)。

__水商売は何年くらいやったんですか?
タマ子:10年間、張り切ってやってましたね(笑)。

__そうなんですか~。高校卒業後は剣道をやりましたか?
タマ子:実は23歳の時に事故をして、今でも両腕にボルトが入っているんです。それで剣道ができなくなっちゃったんですね。

__それは残念ですね。どんな事故だったんですか?
タマ子:会社のBBQ大会に参加して、山からコロコロって落ちて・・・ 両腕骨折、顔面打撲、いや全身打撲、いや全身骨折みたな(笑)。高校の頃は握力が50キロあったんですけど、今は20キロないくらいですね。話しを聞くと、女の子ってそんなもんなみたいですね(笑)。

__コロコロって感じではなさそうですけどね・・・ 剣道が出来なくなってしまったのは残念ですが、握力は、大けがして、普通の女性になれたと(笑)。

「笑う」って大切なこと

__そして、現在の「芸人」になろうと思ったキッカケを教えて下さい。
タマ子:そのケガをしてから、3~4年間は入退院を繰り返していたんです。両腕が不自由だったので「他にどんな仕事をすればいいのか?」と悩んでたんです。地元にいたので、友達とかにも気を使われてしまったいたんです。有り難い事なのですが、だんだん気を使われている事が、息苦しくなっていたんです。そして、ある時期から、熊本から通いで東京の病院で治療する事になったんです。そして東京には芸人をやっている友達がいて、有名なお笑い芸人さんとかのグループに混じって、一緒に飲んだりしてたんです。お笑いの人たちは、私が両腕をケガしている事をネタにしたり、いじったり、まったく気を使わないんですよね。しかし、その感じがすごく心地良くて、「どんに大変であっても、笑うって大切なことだな」って思ったんです。そこから「芸人」という職業に興味を持ちましたね。

芸人、まず始めに・・・

__そして芸人を決意し、上京しましたね?「芸人」まず何から始めましたか??
タマ子:私も、なにから始めていいかわからなくて、「お笑い学校」みたいにところに通うことが最初だろうなぁって、思ったんです。吉本興業とかワタナベプロダクションとかの芸人養成学校があったのですが、浅井企画の学校に通う事にしたんです。一番安かったので(笑)。

__安かったから・・・重要な要素です。
タマ子:本当は、滑舌を良くしたり、熊本訛りも直さないといけないんですよね。

__訛りも一つの売りになったりするんじゃないですか?
タマ子:お芝居的な事をやるときは、訛りがあると怒られますね(笑)。

__そうですか(笑)
タマ子:そして、浅井企画のセミナーに通っている時に、たまたま女子芸能人のフットサル番組があり、浅井企画としても参加する事になったんです。そして、メンバーがたりないって事で、セミナー通いだった私も参加する事になったんです。ラッキーでしたね。

__タイミングが良かったですね!すみません、その時の体型は??(笑)
タマ子:高校の時とは比べものにならい、大きくなってましたね(笑)。今みたいな感じです(笑)。

__番組を観ていないので申し訳ないのですが、フットサルでは体当たりしたり??
タマ子::ま~ そんな感じですね(笑)。体を使って笑いを取るような感じでした(笑)。モー娘。さんとか、グラビアイドルとか・・・ 錚々たるチームと対戦していましたね。

__逆に、ケガさせないように気を使っちゃいますね(笑)
タマ子:ホントですよ!ケガさせたら大変な事になっちゃいますからね!

浅草で漫才や舞台

__芸人活動としては?
タマ子:背の小さい男の子「フリーサイズ」というコンビで組んで、漫才をやってました。その時期は、浅井企画の仕事と、浅草の漫才協会にも所属して、舞台で漫才をやってましね。

__漫才ってどんな勉強をするのですか?
タマ子:ネタを考えて、とにかく場数を踏んで、慣れるというか、経験を積むってことを考えてましたね。今もですけど。流れやタイミングなど、勉強するべきことはあるのですが、お客様の反応で臨機応変にやらないといけないと思うので。

__「プロ」は大変ですね。その後の活動は?
タマ子:フリーサイズを解散して、トリオで1年やって、2010年4月からピンでやってます。

__大変失礼ですが、「芸人」だけで食べていけるのですか??
タマ子:フットサルをやっているころが、一番大変でしたね。アルバイトもできないくらい、フットサルの練習をしていたので(笑)。事務所がガチで優勝目指してて、ホント練習漬けでした。漫才の稽古もできなかったですよ~。フットサルのおかげで、テレビも出れたし、ちょっとだけ名前も覚えてもらえたのでよかったですけど(笑)

__フットサルの練習だけでは、お金はもらえなそうですものね(笑)。そして現在の活動は?
タマ子:浅草で漫談や舞台、あとは営業(イベント出演、わかりやすくいうとデパートの屋上でやっているようなショーなど)ですね。仲間と自主公演をやったりもしてますね。

__自主公演はいつですか??
タマ子:3月21日に浅草の東洋館でやります。(下記参照)

__是非いきます!漫談はどのようなネタをやっているのですか?
タマ子:相撲ネタや自虐漫談です?実話を元にしたり・・・ 電車で、妊婦に間違われて席をゆずってもらった・・・みたな。剣道ネタも入れていきますか!

__そうして下さい!「剣道」って楽しいんだなって思ってもらえるように! 話しは変わりまして、先日タマ子さんのブログで見たのですが、リヤカーでコッペパンを売っている姿の画像を拝見したのですが・・・
タマ子:知り合いに頼まれて、浅草で売ってます。芸能人の方も、結構食べてたり、買ってくれてるんですよ。お正月からリヤカー引いて、やってました(笑)。そしたら、先日「はなまるマーケット」で紹介してもらっちゃって、評判も上がってるんですよ~。

__良かったですね!!今度、浅草に探しに行きます!!

肥満予防健康管理士、相撲芸人・・・

阿蘇高校出身!芸人・タマ子__タマ子さんの肩書き「肥満予防健康管理士」ってなんですか??
タマ子:ホントにある資格なんですよ!(笑)。ダイエットのアドバイザー的なものですね。資格が欲しかったんです。その資格を知ったときに、ネタになるし、自分のためにもなるなって(笑)。

__どうやって資格を得たのですか?
タマ子:週に1~2回くらい専門学校に通いました。半年間くらいでしょうか。お医者さんとか、エステシャンの方とか・・・ ちゃんとしている人ばかりの中に、私も受講してました。ちょっと浮いてましたね(笑)。

__「肥満予防健康管理士」としての活動はしているのですか?
タマ子:これからですね。協会の理事長からも「どんどん宣伝してくれ!」と、特例をもらっているので、がんばらないと。ホントは肥満予防管理士より一つ上の「マスター」的な資格も欲しかったんです。しかし、その資格は、受験者自身の体脂肪率の制限もあって、私はダメでした(笑)。マスターになるには、見た目も重要だそうです(笑)。

__そうなんですか(笑)。
タマ子:一昨年にその試験の為に、25キロのダイエットに成功したんですが、去年は何もしなかったら、また戻ってしまったんですね(笑)。また今年は20キロ以上ダイエットしようと思ってます。それをブログに書いていこうかなって思ってます。

__メタボな私も、参考にさせていただきます(笑)。趣味はありますか?
タマ子:相撲ですね。「相撲芸人」としても、活動してます。

__相撲芸人・・・ 場所中は、毎日行かれてるんですか?
タマ子:仕事でも行きますし、仕事がなくても行ってますね(笑)

__今後の目標は??
タマ子:人を笑わせて、少しでも幸せになってもらいたいです。そして、相撲や剣道を、もっと多くの人に知ってもらえるような活動もしたいですね。まずはネタに入れるところからですね(笑)。当面は、漫談とか、舞台をたくさんやりたいですね。やはりライブでお客さんに見てもらって、笑ってもらえるのが、ホントに嬉しいし、楽しいです。

__剣道の試合しかり、ライブでも緊張しなさそうですね(笑)。今後の活躍を期待しております!!どうもありがとうございました!!


【肥満予防健康管理士とは・・・】
不適切な食生活や肥満による生活習慣病が増加する昨今の背景を受け、(社)企業福祉・共済総合研究所が認定する資格。肥満と生活習慣病との関係や、食事・運動・意識療法などの正しい知識と肥満予防・肥満解消に関する指導力をもつ健康のスペシャリスト


告知 【お知らせ】
タマ子さん出演の舞台(今回はお芝居)が行なわれます!

「ザ・こっぺぱんず」
2011年3月21日(祝)
開演19時〜
浅草東洋館(昔のフランス座)

チケットは絶賛予約受付中ですので、タマ子ブログのコメント欄書き込むか、チラシのメールアドレスへお問合せください!!

 


タマ子
芸人・タマ子
本名 坂口 瑞子(さかぐち たまこ)
1975年1月18日生まれ 熊本県出身
身長175cm
体重 30キロダイエット絶賛進行中!!
剣道三段
熊本県熊本市立 一新小学校
熊本県熊本市立 西山中学校
熊本県阿蘇県立 阿蘇高校
【剣道戦歴】
全国若潮杯団体優勝
九州選抜大会団体優勝 個人優秀選手受賞
全国選抜大会準優勝 他
※肥満予防管理士 取得
※小学2年から剣道を始め、楽しく剣道をする。西山中学校剣道部には、半ば強引に剣道部へ入部させられる。中3時、全中、九州大会は出場圏内と言われていたが、まさかの序盤敗退。
全寮制、稽古の厳しさで有名な阿蘇高校へ入学。
2年時より大将をつとめ、数々の大会で優勝するも、レギュラーになると同時期から、ケガとの戦いも始まる。
ケガにより、剣道選手生活の限界を感じ、大学進学をせず就職。
OL、水商売・・・さまざまな職業を経験し、現在は浅草を中心に芸人として活躍する。
剣道復帰の気持ちはあるものの、ケガのため実現していない。


 

取材協力
イタリアンレストラン
PANELLA

 


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