【特集】文武両道、関西の伝統校・同志社大学剣道部

更新日: 2020/2/13

同志社大学剣道部は、明治25年(1892年)に創立され明治38年(1905年)に公式に剣道部として創部した。100年以上の歴史を持ち、関西学生剣道大会優勝や全日本学生剣道選手権でも優勝者を輩出し、2019年5月に行われた西日本学生剣道大会を制した。

現在、柳田昌彦氏が剣道部長に、男子は小川勇真監督、女子は篠原真太郎監督を中心に30代中盤の若い指導陣により、約60人の剣道部員を強化している。剣道部員は自主性をもち稽古にのぞみ、また学業にも励み、卒業後は優良企業への就職のほか、実業団剣道で活躍している。

日々の稽古においては男女ともに、上級生が主体となり行われている。

稽古メニューは基本的に主将、副主将をはじめとする幹部が案を作り、指導陣と相談しながら決定している。毎年、主将の個性や経験、その代の課題に合わせたメニューに変更しているのだ。今年度の大きな変化については、部則を制定し、スケジュール、予算、その他部の運営、に関することを幹部会・部員総会で審議・決定するようにし、部のガバナンス強化に取り組んだ。技術面では、素振り用の木刀を全員にOB会から支給し、春先から1年間通して徹底的に振り込んだ。また、試合における体力向上・下半身強化を目的とした早朝トレーニング・ランニングが追加された。これは、大学の授業で稽古に参加できない部員、また、道場や体育館を使えない日があり、個々の稽古量の不足を個々の工夫で補うことを目的としている。

稽古について小川男子監督に話を聞いたいところ「仕事で毎日稽古に参加できないため、4年生を中心に稽古を任せています。私が指示することも要所要所でありますが、基本的には学生たちが自主性を持って稽古にのぞんでいます。特に今年の4年生たちは真面目で、信頼のおけるメンバーが多く、助けられているところも多くありました。」と話した。

男子の横藤主将は「稽古メニューに関しては、基本打ちや各自の課題に合わせた技練習、打ち込みを多くしたメニューにしています。稽古時間が短いこともあるので、臨機応変に効率を考えて稽古メニューを変更しています。」と話した。

文武両道を掲げており、学業を疎かにすると選手になれないこともあるという。引退を控えた4年生部員に学生生活において印象を聞いたところ、部活動・大会試合の他にも海外留学や学内プロジェクト・ボランティアへ参加したことを発言した部員も多かった。

小川男子監督に聞いても「稽古では厳しいことがあっても、上下関係のない部活であり楽しくやることも忘れないようにしています。それも同志社大剣道部の特徴の一つでもあります。選手には剣道以外の経験もたくさんしてもらいたいと思っています。4年間で1度は、剣道部として海外で剣道をすることを経験するように企画しています。」と話した。ある部員は「夏合宿の稽古は厳しかったが、そのあとのレクレーションなどは本当に楽しかった」と笑顔で答えていた。部員と指導陣の年齢が近いこともあり、コミュニケーションが取れ、部活内も明るい雰囲気だった。

文武両道を実践し、男子は今年度、西日本学生大会・優勝、関西学生優勝大会・準優勝と高成績を残した。さらに、今年度、過去も含め就職実績においては有名・大手企業などへ就職し、実業団剣道で活躍する選手も多い。

小川男子監督は「今年度ある一定の成績を残すことができたことは、学生達の努力の結果です。部活と学業を両立できれば、その後、自分が希望する就職につながるということを先輩たちの背中をみてわかっているところもあるので、学生たちは頑張れるのだと思います。現在の部活環境においては、なかなか剣道一筋の専門家を育てることは難しいですが、今後の自主性や人間形成において、剣道部での活動が役に立てるようにしていきたいと思っています。」と話した。

取材時の稽古時間は準備・撤収を含め2時間と限られていた。本道場は京都市内から離れた京田辺キャンパス(主に理系)にあり、今出川キャンパス(主に文系)の体育館は他の部活や同好会などと時間を譲り合い、使われている。日々、限られた時間や場所での稽古、時に一般の稽古会への出稽古を行わざるを得ない環境ではあるが、それも監督、部員の工夫で乗り越えている。その分、一回の稽古に集中できる選手の真面目さ、個性を監督は見極めている。

この日の稽古は準備運動、素振り、稽古直前には恒例となっている円陣を組み、声出し担当がその日の課題や号令をかけて部員を鼓舞し、稽古が始まる。

三人組になり基本打ちを30分行い、打ち込み・掛かり稽古。掛かり稽古ではコーチ陣も元にたち、部員たちの限界を引きだす。休憩後には技練習へ。各自の課題を繰り返し、コーチ陣も積極的に声を掛けかける。その後、地稽古へ。

地稽古では再び指導陣が元にたち、部員と稽古を重ねる。この日の指導陣は全員30代、岩切コーチ、勝見コーチ、笹森OBと実業団等で活躍し県代表となるような実績のある、実践を熟知した実力派の指導陣。稽古では学生たちと打ち合い、より実践的な一本を求めている。

篠原女子監督曰く「技練習でアドバイスすることや、地稽古でのコンディション確認などが多いです。また、指導陣も同級生、同年代なので一丸となりやすく、指導する環境に恵まれています。」と話した。

近年、京都大学、立命館大学などと合同稽古をおこなっている。小川男子監督は「関東、九州だけではなく、京都も盛り上げるべく強化を目指しています。また、外部指導者を招き基礎から実践まで様々な剣道に対する意識、稽古への取り組み方や、稽古方法を学ぶ機会を増やし、学生達の剣道に対するモチベーションを高めることを目的としています。」

と話した。同志社大学剣道部は学生剣道界における現在の立ち位置から、より上のステージへと、文武両道を実践しながら日々稽古に取り組んでいる。

※同志社大学体育会 剣道部HPはこちらから>>

特集動画

※稽古から選手インタビューなどなど!!初の長編・40分ノンストップ!!

※写真、追加予定!!

スペシャル部内戦・15マッチ!

先輩・後輩対決、仲良し対決、レギュラー対決、監督対主将など、一戦一戦に意味のあるマッチメーク!!

勝敗度外し、遠慮なしのバチバチの打ち合いが展開された。

女子の部大将(5試合目)では、北田女子主将が篠原女子監督から勝利し、男子の部大将戦では横藤男子主将が小川男子監督にそれぞれ勝利し試合を盛り上げ、両主将がLET’S KENDO賞・優秀選手に選ばれた。

※LET’S KENDO特別ルール

2分3本勝負(延長:時間無制限)  場外反則なしの完全決着ルール!

※試合動画

スポンサードリンク

SPONSOR

広告募集中

top