【特集・前半】日章学園高校 甲斐修二監督 日本一を実現する稽古

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日章学園剣道部の稽古をじっくりご覧ください!

【動画・前編】甲斐修二監督の徹底的な基礎稽古 試合の課題を修正し次につなげる 

【動画・後編】地稽古、打ち込み インタビュー

※準備中

【甲斐・日章学園 早くも日本一を輩出!】

2021/8、金沢インターハイ男子個人戦で優勝した荒木千葵(2年)

宮崎県宮崎市にある日章学園高等学校。野球やサッカー、ボクシングなどスポーツ強豪校である。そして剣道部もまた、インターハイや九州大会へ出場している。

剣道部は2016年より、甲斐修二監督が指導する。甲斐監督は、東京の高輪高校でインターハイ団体3回、個人戦2選手を優勝に導いた名将。いま現在も、優勝請負人として、日章学園を強化している。

そして、就任5年目の今年8月、金沢インターハイは団体戦での出場を逃した日章学園だったが、男子個人戦で出場した2年生の荒木千葵が優勝を果たした。

【進学率の高い剣道部】

現在の部員は男子18名、女子10名は、地元の宮崎のほか九州、中四国、中部、関東からきている。荒削りの1年生を3年生の時には一流選手、正しい剣道に育て実績を作り、進学希望者は剣道推薦などを含め大学へ送り出す。進学率の高さも、甲斐監督のネットワークの広さも日章学園剣道部の強みの一つと言える。

甲斐監督は「まだ部員が少ないので、しっかり稽古をしていれば誰でもレギュラー選手になれるチャンスがありますね。進学に関しても、将来のことまでしっかりと話して、最適なところへ行けるようにしたいと思っています。ただ、剣道の実績、学力がかけ離れた希望を言われると困ってしまいますけどね(笑)」と話し、新入部員のスカウトや団体戦日本一に向けて着実に地固を進めている。

【正統派剣道を身につける】

稽古においては現在、新型コロナ感染症拡大においては本来のメニューをこなすことができない状況であったり、練習試合や強化遠征などが行えないが、限られた時間の中で徹底した基本稽古と多くのバリエーションを取り入れた技稽古をおこない、地稽古、かかり稽古・打ち込みなどをおこなって終了となる。コロナのない時期であれば、稽古時間は2〜3時間とのこと。

稽古において、追い込みなどハードな稽古は基本的に行っていないが、その分、甲斐監督は部員たちと直接稽古することに時間を取っている。甲斐監督は「体が動くうちは、防具をつけて一緒に稽古しますよ。直接受けてみないとわからないこともあります。」と話した。直接の指導により課題を修正し、正しい剣道の指導をおこなっている。

稽古では常に「中心、左手、左足」の意識を持たせる。稽古中、何度も甲斐監督から部員へ指導やアドバイスがおこなわれていた。3年生の鎌田キャプテンは「稽古は厳しいこともありますが、先生の指導を受けていると自分が良くなっている実感もあります」 女子の中村副キャプテンは「地元に帰った時に、構えがきれいになったと褒められました」と部員たちも実感のできる成長ができ、同時に「正統派剣道」を身に付けることができるのだ。

甲斐監督は「正しい姿勢から正しく打つことが剣道では大切です。同時に、正しい剣道は試合に勝つことへつながります。」と話した。

「継続は力なり」をモットーに、日本一を目指す日章学園高校剣道部。