星子(東京)が國友(福岡)から二本勝ち！二度目の優勝！
女子、高橋萌子(神奈川)が3度目の優勝！大嶋(大阪)は二位
全日本剣道選手権大会が2025年11月3日(月・祝)、東京・日本武道館で、昨年同様に男女同時で開催された。男子決勝は優勝経験者同士の対戦、星子(東京)と國友(福岡)が対戦し、星子が試合中盤に鋭くコテを決め、さらに引きメンを決めて二本勝ちし2度目の優勝を果たした。3位には林田(長崎)、第70回大会優勝の村上(愛媛)が入賞となった。女子は第56回と第57回大会を連覇している髙橋(神奈川)と、初優勝を目指した大嶋(大阪)が対戦し、試合終盤に髙橋が引きメンを決めて3度目の優勝となった。3位には福岡勢、妹尾と柿元が入賞した。
インタビュー
男子優勝：星子啓太
（優勝について）率直に嬉しいです。応援してくれる方々が自分の周りにいるって気づけた1年間でもあったので、結果で恩返しできたのかな、という思いもあって嬉しいです。はい。
（決勝戦について）構えあって國友先輩の、何て言うんですか、真っ向勝負して勝てると思ってないので、先輩が嫌だなって思う瞬間ができるような攻めをしたり、無理に先輩が来る所を作り出せるように、ということは意識はしてたんですけど、全然（優勝を）狙ってたとかそういうのはなくて、挑戦するって気持ちは本当に大切にしてました。結果的に、できすぎた部分が多かったかなと思います。 （早い時間に先取したことについて）そこも全然考えてなかったんですけど、準決勝も攻められて一本取られるっていうのはあったんで、自分が攻めていかないとどっちにしても勝つことできないなって思ってたんで、当たって砕けろじゃないですけど、ぶつかっていくって気持ちでやりました。2本目は、多分、國友先輩も取り返す、取り返しに行きたいっていう気持ちで、（その気持ちが）切れる、切る瞬間があるかなと思ったんで、逃げ切れるじゃないですけど時間までしのげる自信もなかったんで、思いっきり出してみたって感じです。（2本目を取った瞬間の気持ちは） 嬉しかったです（笑）はい。
毎年、毎年やっぱり皆さん優勝目指す大会だと思うので、私自身も優勝は目指してたんですけど、思うような結果が出ない4年間で、苦しい思いというかマイナスな気持ちになることもすごくたくさんあったんですけど、この4年間があったから今日こうしてこう優勝することができたのかなっていう風に思えて、今は短く感じた、短く感じる4年間でした。
高橋萌子
嬉しいですね。先ほども、3度目で何か気持ちは？って聞かれたんですが、別にその回数とか何回目とか関係なくて、もう本当に1回目の時と同じぐらい嬉しいですね。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
（決勝戦・大嶋選手について）多分、稽古ぐらい。試合もなかったんじゃないかなと。（決勝戦について）決勝ももちろん、あと全体的にも、どうしても自分より年齢で言ったら下のこが多かったとは思うんですけど、そういう時に強気で受けて立つという気持ちが良い方向に働けば良いんですけど、気後れしたりとか、どうしてもスピードとかで攻め込まれて、自分が後手後手になってしまう所があるとうまくいかないので、そういう意味では、気後れしないこととと、先に自分の剣道を出せれば勝てるっていうのは思ってたんで、ミスとか気持ちが負けて攻め込まれるとだめだと思ってそこは同じ気持ちで、意識してやってました。先をかけるっていう意味では。（一本のシーンについて）気持ちを張ってないとあそこは反応できなかったと思うので、（相手の）得意技に対して受けて終わってたら、ずっと、後手後手になってたところをカウンター出せたのは、やっぱ意識があったのはあると思います。
（9年ぶりの優勝に関して）やった、良かったって。本当、もう、ここ最近2位がちょっと続いてたので、警察の団体とか2位が2年連続あったりとか。本当、良かったなって思いました。
結果
全日本剣道選手権大会・結果
優勝 星子啓太(東京)
二位 國友錬太朗(福岡)
三位 村上哲彦(愛媛)、林田匡平(長崎)
・優秀選手
黒川雄大(神奈川)、伊藤勇太(埼玉)、松﨑賢士郎(茨城)、佐々木陽一朗(千葉)、竹ノ内佑也(東京)、西村英久(熊本)
全日本女子剣道選手権・結果
優勝 高橋萌子（神奈川)
二位 大嶋友莉亜(大阪)
三位 柿元冴月(福岡)、妹尾舞香(福岡)
・優秀選手
関川絢心(北海道)、橋本陽菜(山口)、竹中美帆(茨城)、小川梨々香(埼玉)、佐藤みのり(東京)、岩川千佳(徳島)
決勝
男子：×國友(福岡)( 勝ち メコ)星子(東京)○
→試合中盤、星子が出ばなコテを決めて先取。國友は攻めいるが星子を崩し切ることができず、最後は星子が引きメンを決めて二本勝ちで優勝を決めた
女子：○髙橋(神奈川)(メ 一本勝ち )大嶋(大阪)×
→両選手とも優勝を目指し、思い切りよく技を出す。大嶋は引き面など一本に迫る技をだしたが有効打は得られず。髙橋も面や小手などを気迫のある技をだし、試合終盤に打ち合いから引きメンを決め、7年ぶり3度目の優勝を果たした
準決勝
男子1：○國友(福岡)（コ 一本勝ち ）村上(愛媛)×
→試合序盤、國友はじっくりを攻め、村上の面に出ばなコテを決めて先取。村上にも良い機会に技をだしたが取り返すことができず、國友の一本勝ち
男子2：×林田(長崎)（メ 勝ち コメ）星子(東京)○
→試合序盤、星子が引きメンで先取。林田は積極的に攻め、試合終盤に深く攻めてメンに飛び込み取り返す。試合終盤、星子が攻め入り林田の面にあわせて出ばなコテをきめて2本勝ち
女子1：×柿元(福岡)（ 一本勝ち メ）高橋(神奈川)
→両選手とも守谷高校から法政大出身の先輩後輩対決。初太刀、試合開始5秒で髙橋が伸びのある飛び込みメンで先取し一本勝ちとなった
女子2：×妹尾(福岡)（ 一本勝ち メ）大嶋(大阪)○
→この対戦も先輩後輩対決、ともに中村学園女子高校から鹿屋体育大にすすんだ両選手。試合終盤、大嶋が飛び込みメンを決めて先取し一本勝ちした
準々決勝・男子
・×黒川(神奈川)（ 勝ち コメ）國友(福岡)○
・×伊藤(埼玉)（ 一本勝ち コ）村上(愛媛)○
→試合終盤、村上が出ばなコテを決めて一本勝ち。
・×松﨑(茨城)（メ 勝ち メメ）林田(長崎)○
→試合の初太刀、松﨑がメンに飛び込み先取。試合中盤、林田は深く攻めて小手からメンの連続技で取り返す。林田はペースを握り、松﨑の攻め際にメンを放ち2本目を決め逆転勝利。
・○星子(東京)（コ 一本勝ち ）佐々木(東京)×
→試合終了間際、星子が鋭いコテを一本勝ち。
準々決勝・女子
・×関川(北海道)( 一本勝ち メ)柿元(福岡)○
・○高橋(神奈川)（メ 延長 ）橋本(山口)×
・○妹尾(福岡)（メ 一本勝ち ）竹中(茨城)×
→試合終了間際、妹尾が近い間合いからメンに飛び込み勝利
・×小川(埼玉)（ 延長 メ）大嶋(大阪)○
→両選手とも攻め続ける展開に。延長戦で大嶋が出ばなメンを決めて勝利した。
3回戦
竹ノ内と國友は大接戦！延長で國友がドウを決めてベスト8へ
1〜2回戦
1回戦、男子は黒川(神奈川)、松﨑(茨城)が2回戦へ。女子、山田(静岡)が前回女王・近藤から勝利！
開会式。試合は10時20分より
開会式は9時45分から！
【速報＆ライブ配信】※第1試合場・男子
第1試合場・3回戦
○黒川(神奈川)（メメ 勝ち ）下窪（宮崎)×
→黒川は思い切りよく、メンを2本決めて勝利した
○國友(福岡)（ツド 延長 ド）竹ノ内(東京)×
→國友が片手ツキで先取。竹ノ内は取り返すべく深く攻めいり逆ドウを取り返す。延長戦となり
×竹本(滋賀)（ 一本勝ち メ）伊藤(埼玉)○
×清家(大阪)（ 勝ち コメ）村上(愛媛)○
第1試合場・2回戦
○黒川(神奈川)（メ 延長 ）山田（奈良）×
×染谷（千葉）（ 延長 コ）下窪（宮崎）○
○國友(福岡)（ココ 延長 コ）西澤(長野)×
○竹ノ内(東京)（メメ 勝ち ）松岡(三重)×
○竹本(滋賀)（ココ 延長 ド）星野(群馬)×
×田城(福岡)（ 一本勝ち メ）伊藤(埼玉)○
○清家(大阪)（メ 一本勝ち ）高田(青森)×
×金崎(富山)（ 勝ち メコ）村上(愛媛)○
第1試合場・1回戦
○黒川(神奈川)（ド 一本勝ち ）近本(愛知)×
○山田(奈良)（ツ 延長 ）奥村(北海道)×
※諸手ツキ
○染谷(千葉)(メ 一本勝ち )初鹿野(鳥取)×
○下窪(宮崎)（ツ 一本勝ち ）森本(香川)×
×千田(宮城)（ 延長 ド）國友(福岡)○
×中根(茨城)（ 延長 メ）西澤(長野)○
※上段・西澤がメンを決めて勝利
○竹ノ内(東京)（メ 延長 ）前田(兵庫)×
○松岡(三重)（ド 延長 ）鴨井(岡山)×
延長戦を繰り返し、最後は松岡がドウを決めて勝利
×上江洌(沖縄)（ 延長 メ）竹本(滋賀)○
×棗田(広島)（ 勝ち メコ）星野(群馬)○
×山崎(石川)（ 一本勝ち メ）田城(福岡)○
○伊藤(埼玉)（メメ 延長 メ）石田(山形)×
○清家(大阪)（メコ 勝ち ）椋梨(東京)×
○髙田(青森)（メコ 延長 ツ）楠(静岡)×
×鈴木(千葉)（ 延長 メ）金崎(富山)○
×黒木(大分)（コ 延長 コメ）村上(愛媛)○
【速報＆ライブ配信】※第2試合場・男子
第2試合場・3回戦
○松﨑(茨城)（コ 延長 ）国安(秋田)×
○林田(長崎)（メ 延長 ）阿比留(東京)×
×西村(熊本)（ 延長 メ）星子(東京)○
○佐々木(千葉)（メ 延長 ）合屋(京都)×
第2試合場・2回戦
×中澤(高知)（ 延長 メ）松﨑(茨城)○
○国安(秋田)（メ 延長 ）加納(東京)×
→延長、国安が厳しく攻めてメンに飛び込み勝利した
○木村(大阪)（ 一本勝ち メ）林田(長崎)×
○阿比留(東京)（コ 延長 ）田畑(新潟)×
○西村(熊本)（メ 延長 ）矢村(山口)×
○星子(東京)（コ 一本勝ち ）伊澤(北海道)×
○佐々木(千葉)（ツ 延長 ）小倉(和歌山)×
→片手ツキ
×棈松(埼玉)（ 一本勝ち メ）合屋(京都)○
第2試合場・1回戦
○中澤(高知)（コ 延長 ）松井(栃木)×
※延長開始早々に鋭いコテを決めた
○松﨑(茨城)（メ 延長 ）長納(兵庫)×
×濵﨑(鹿児島)（メ 延長 ドメ）国安(秋田)○
×岡(佐賀)（ 延長 ド）加納(東京)○
※面返しドウ
○木村(大阪)（メコ 勝ち ）坂本(島根)×
×橋本(埼玉)（ 一本勝ち メ）林田(長崎)○
→林田が試合序盤にメンを決めた。大会最年長の橋本も攻めたが取り返せなかった
×大谷(福島)（ 延長 コ）阿比留(東京)○
×久田松(愛知)（ 延長 メ）田畑(新潟)○
※引きメン
○西村(熊本)（ド 延長 ）山口(山梨)×
→西村が延長で逆ドウを決めて勝利。
×野村(神奈川)( 一本勝ち メ)矢村(山口)○
→試合終了間際に矢村がメンを決めて勝利
○星子(東京)（メメ 勝ち ）鶴浜(大阪)×
→星子はキレ良く、メンを2本決めて勝利
×伊藤(岐阜)（ 延長 メ）伊澤(北海道)○
○佐々木(千葉)（メメ 勝ち ）西田(徳島)×
○小倉(和歌山)（ド 延長 ）古舘(岩手)×
○棈松(埼玉)（メメ 勝ち メ）冨田(福井)×
○合屋(京都)（メ 延長 ）池田(福岡)×
【速報＆ライブ配信】※第3試合場・女子
第1試合場・3回戦
○関川(北海道)（メツ 勝ち ）中村(茨城)×
×水川(大阪)（ 延長 コ）柿元(福岡)○
×佐藤(東京)（ 延長 メ）髙橋(神奈川)○
○橋本(山口)（コ 延長 ）中村(埼玉)×
第1試合場・2回戦
○関川(北海道)（メ 延長 ）山田(静岡)×
○中村(茨城)（メ 一本勝ち ）初鹿野(鳥取)×
○水川(大阪)（メメ 延長 メ）横山(石川)×
×石島(栃木)（ 延長 ツ）柿元(福岡)○
○佐藤(東京)（メ 延長 ）渡邊(愛媛)×
×藤﨑(大阪)（ 延長 メ）髙橋(神奈川)○
○橋本(山口)（メ 延長 ）中司(熊本)×
×小松(宮城)（ 延長 メ）中村(埼玉)○
第1試合場・1回戦
×楠瀬(香川)（ 一本勝ち メ）関川(北海道)○
※関川が試合終盤に飛び込みメンを決めて勝利
○山田(静岡)（メ 延長 ）近藤(東京)×
×篠原(奈良)（ 延長 コ）中村(茨城)○
×庄島(佐賀)（ 延長 メ）初鹿野(鳥取)○
○水川(大阪)（ツ 延長 ）志藤(埼玉)×
※実力者同士の対戦は延長戦を繰り返し、最後は水川が諸手ツキを決め勝利
○横山(石川)（メ 延長 コ）東𡌛(愛知)×
×末永(和歌山)（ 延長 コ）石島(栃木)○
×佐藤(秋田)（ 延長 メ）柿元(福岡)○
→延長、柿元が開始線から思い切り良くメンに飛び込んだ
○佐藤(東京)（メ 一本勝ち ）菊池(鹿児島)×
○渡邊(愛媛)（メ 延長 ）大駒(群馬)×
○藤﨑(大阪)（メ 延長 ）森園(岐阜)×
○高橋(神奈川)（メメ 勝ち ）齋藤(山形)×
○橋本(山口)×玉井(千葉)×
×木村(兵庫)（ 延長 コ）中司(熊本)○
×小川(愛知)（ 一本勝 メ）小松(宮城)
※試合終了間際、小松がメンを決めて勝利
○中村(埼玉)（メ 一本勝ち ）植木(新潟)×
【速報＆ライブ配信】※第4試合場・女子
第2試合場・3回戦
×鬼塚(千葉)( 一本勝ち メ)妹尾(福岡)○
×笠(東京)（ 延長 メ）竹中(茨城)○
→飛び込みメン
×境(千葉)（ 延長 メ）小川(埼玉)○
○大嶋(大阪)（コ 延長 ）岩原(徳島)×
第2試合場・2回戦
○鬼塚(千葉)（メ 延長 ）淡路(青森)×
○妹尾(福岡)（メ 延長 ）上杉(東京)×
×尾崎(京都)（ 延長 メ）笠(東京)○
○竹中(茨城)（ツ 延長 ）川合(静岡)×
○境(千葉)（コ 延長 ）大西(福井)×
○小川(埼玉)（メ 延長 ）山﨑(宮崎)
○大嶋(大阪)（メコ 勝ち ）北澤(長野)×
×表(東京)（ 勝ち メメ）岩原(徳島)○
第2試合場・1回戦
○鬼塚(千葉)（メ 延長 ）キーファー(沖縄)×
※延長1回目の終盤に鬼塚がメンに飛び込んだ
×宮部(滋賀)（ 一本勝ち メ）淡路(青森)○
○妹尾(福岡)（メ 一本勝ち ）西尾(高知)×
×森山(島根)（ 延長 コ）上杉(東京)○
○尾﨑(京都)（メメ 勝ち ）福原(富山)×
×石田(岡山)( 一本勝ち メ)笠(東京)○
×大園(長崎)（ 延長 メ）竹中(茨城)○
×光石(山梨)（ 一本勝ち メ）川合(静岡)○
○境(千葉)（コ 延長 ）小川(兵庫)×
○大西(福井)(メ 一本勝ち )安藤(愛知)×
×五十嵐(福島)（ 一本勝ち メ）小川(埼玉)○
×横澤(広島)（ 一本勝ち ド）山崎(宮崎)○
○大嶋(大阪)（メ 一本勝ち ）仲(三重)
×松本(神奈川)（ 一本勝ち メ）北澤(長野)○
○表(東京)（メ 延長 ）藤澤(岩手)×
○岩原(徳島)（メ 延長 ）小中原(大分)×
第73回全日本剣道選手権大会・第64回全日本女子剣道選手権大会
全日本剣道選手権大会が2025年11月3日(月・祝)、東京・日本武道館で開催される。
昨年同様に男女同時開催となり、今大会、男子は第73回、女子は第64回となる。大会へは男女とも64選手がエントリーし、個人戦で5分三本勝負、トーナメント方式で6回を勝ち上がり優勝を目指す。前回大会優勝者として竹ノ内(東京)と女子の近藤(東京)も大会へ出場する。
今年の剣道日本一、天皇杯を手にするのは！？LET’S KENDOでは速報予定です。
令和7年/2025年11月3日(月・祝)
東京・日本武道館 開会：9時45分〜
・個人戦トーナメン、5分3本勝負、男女各64選手
※LET’S KENDOでは速報予定です
※【全日本剣道連盟HP】大会概要、大会パンフレット、ライブ配信、速報など＞＞
組合せ
