筑波大、苦しみながら勝ち上がり到達した6連覇!決勝は法政大から勝利

第74回関東学生剣道優勝大会が2025年9月7日(日)、東京・日本武道館にて開催された。大会へは87チームがエントリーし、七人制団体戦で優勝を目指し、また、11月に開催される全日本学生剣道優勝大会への出場権もかけられ、20チームが出場権を得た。
筑波大は6連覇というプレッシャーと戦いながら、上位へ勝ち進んだ。初戦となった2回戦では強豪選手揃う國學院大と対戦し、大将戦まで國學院がリードし会場中の注目を集めたが、筑波大将・田城が土壇場での二本勝ちする勝負強さを発揮し、本数差で3回戦へ勝ち進むと準々決勝では日大、準決勝では国士舘に勝利し、優勝をかけて法政大と対戦。法政大は3回戦で東京理科大に勝利し全日本出場を決め、上位戦では準々決勝で東洋大、準決勝では中央大と1-0の接戦を制して決勝進出を果たした。
筑波大と法政大の決勝は、先鋒戦で筑波・小林が2本勝ちで勢いをつけると、五将・荒木、副将・田城の勝利で3-0、筑波大が6連覇を達成した。
序盤戦
大会としては筑波大が優勝という結果になったが、1〜2回戦から全日本出場、上位進出を目指し剣道部を強化するチーム同士の対戦が多く、波乱も多い大会となった。國學院は筑波大に敗れたものの、この一戦にかける気迫のある試合展開をみせた。1回戦では全国から選手を集める帝京大と立教大が対戦し、僅差で立教が勝利したが、その立教大も2回戦で国士舘に敗れ、全日本出場が叶わなかった。
そして最大波乱は、2回戦の明治大と清和大の一戦。清和大も強豪高校から選手を集め、上位進出を目指すチームではあるが、実績と知名度を考えれば明治大が有利と見えたが、この試合に清和大が集中していたことは結果として3-1のスコアに現れた。清和大の勢いの前に明治大は、ポテンシャルを発揮する前に封じられた。
全日本出場権を獲得
今大会、ベスト16進出チームと出場決定戦の勝利チーム、合計20チームに11月に開催される全日本学生剣道優勝大会への出場権を得た。
ベスト8には日大、順天堂、日体大、東洋大が入り、ベスト16では東海大、国際武道大、専修大の強豪が勝ち上がり、駒澤大なども出場権を得た。学習院もベスト16、そして出場決定戦からは明治学院も名を連ねた。
流通経済大は3回戦で国際武道大に敗れたが、敗者復活での全日本出場を決めた。
剣道部強化する東京農業大、明星大、日本文化大、関東学院、東京国際大、城西国際大、大正大などは全日本出場に届かなかった
筑波大・鍋山監督インタビュー
1回戦、國學院は力がありました。いい形で後ろにつなげることができませんでしたね。試合後に選手たちには、打たれることを恐れずに、自分の剣道をすることを伝えました。それで打たれたら課題が残りますが、打たれたくない、負けたくないという試合には課題がみえてこないですからね。気持ちの問題です。選手を変えながら最終的にはみんなよくなって、決勝戦のメンバーもよかったです。(全日本学生大会にむけて)関東ではこうして6回勝たせてもらいましたが、全日本ではそのうち1回しか獲れてません。(優勝を)獲れる力があるのにできていないことを、学生たちが真剣に向き合ってほしいなと思っています。
速報
結果
優勝 筑波大
二位 法政大
三位 国士舘、中央大




・ベスト8
日本大、順天堂大、日体大、東洋大
・ベスト16
学習院、駒澤大、東海大、大東文化大、国際武道大、専修大、早稲田、清和大
※出場決定戦
明治学院、慶應義塾、流通経済、拓殖大
※上記20校が全日本学生剣道優勝大会へ出場

決勝
・筑波大×法政大


準決勝
・筑波大×国士舘


・中央大×法政大


準々決勝
・筑波大×日大

・順天堂×国士舘


・×日体大 3/3本 3/4本 中央大○

・×東洋大×法政大○

【4回戦】

・○筑波大×学習院×

・○日大 代表戦 駒澤大×
→○大隈(ド 勝ち )末永×

・×東海大×順天堂○


・×大東文化大×国士舘○
・○日体大×国際武道大×
・×専修大×中央大○

・×早稲田1-2東洋大○
・×清和大×法政大○
出場決定戦

【3回戦】勝てば全日本学生出場(ベスト16)!負けると出場決定戦のサバイバルへ









※2回戦、優勝候補・国士舘は立教大との接戦を制す
国士舘が先鋒戦で勝利するも、立教大も捨て身の技で攻める。国士舘が1勝リードの大将戦だが、立教大将・櫻井は常に攻め続け勝利を目指すも国士舘・中田から一本を奪うことができず、冷静に試合展開した中田がメンとコテを決めて勝利し国士舘が3-1で3回戦進出を決めた。立教大は1回戦の帝京大戦を含め、印象に残る試合だった



※2回戦 明治大、敗れる!清和大が気迫の勝利!
シードの明治大は2回戦から登場し、清和大と対戦した。清和大は次鋒・瓜生、中堅・泉が勝利、明治1年生の五将・弓が一本勝ちし、清和大リードで後半戦へ。
清和大リードのまま副将戦となり、清和大・中武が飛び込みメンを決めて勝利を近づける。負けが許されない明大・樋口は鋭く攻めたが取り返せず、中武の一本勝ちでチームの勝利を決定させ、3-1で清和大が3回戦進出を決めた




※2回戦 筑波大と國學院が激闘!
強気に攻める國學院勢は先鋒・岡本、次鋒・部坂が連勝し優位に進める。あとがない筑波は副将・菅野が面返しドウを決めて一本勝ちで大将へつなぐ。大将戦、筑波は田城、國學院は井上。勝利が必要な田城は積極的に攻めるが井上は打ち終わりを狙い審判の旗が動く。試合終盤、田城が変化をつけたコテ、2本目に飛び込みメンを決めて筑波大が逆転勝利で3回戦へ。國學院の試合は会場中のだれもが認めたことろうだろう











1〜2回戦
日体大、東海大らシード校が3回戦へ














ライブ配信
※上位戦を中心に、4チャンネルを予定
第74回関東学生剣道優勝大会

第74回関東学生剣道優勝大会が2025年9月7日(日)、東京・日本武道館にて開催される。大会へは87チームがエントリーし、七人制団体戦で優勝を目指す。また、11月に開催される全日本学生剣道優勝大会への出場権もかけられ、ベスト16進出チームと出場決定戦を勝ち抜いた20チームが出場する。
大会は現在、筑波大が5連覇という強さで関東をリードしている。前回大会二位の法政大、三位には日体大と国士舘が入賞。国士舘は昨年の全日本学生優勝大会でも優勝しており、今大会でも優勝候補の一角。上位常連の中央大、復権を目指す明治大、勢いのある駒澤大など、上位を目指すチームにも注目。LET’S KENDOでは速報、終盤戦を中心にライブ配信予定。
日程
令和7年/2025年9月7日(日)
東京・日本武道館
・七人制団体戦・トーナメント
組合せ

※過去大会
※2020大会・中止